φ690シリンダー本体 ホーニング その2
関東地方は生憎の雨模様です。
これからは一雨ごとに寒くなっていくのでしょうね、気分だけは晴れやかにしたいものです。
さて、前回ブログからの続きからのホーニング加工スタートで、初日はただひたすら荒加工で取り代が径で0.3mm~0.35mmを荒ホーニングで追い込みます、ただホーニング加工では刃物による切削加工と違って、砥石による研削加工なゆえになめる様にしか削れません。
例えて言うならば包丁を砥石で研ぐようなそんなイメージです。
初日の荒削りは午後からホーニングして終了し、2日目以降に追い込みをかけます。
2日目の朝は前日に取った加工データーと朝一の加工データーを照らし合わせを行い、気温、ワーク温度、測定器温度を記入、前夜のデーターからの冷え具合を測り、このデーターを基本に最終日の仕上げ加工に反映させていきます。
荒ホーニング加工から中仕上げ加工まで、寸法公差内に何が何でも入れなければ最終日の仕上げ加工に間に合いませんが・・・・しかし、いくらも削れずのジレンマです。
何とか夜には寸法公差内に入りましたが、翌日の冷えを考慮するとあと0.02mmぐらい広げておいた方が良いと思い少し追い込み気味ではありますが、最終日の朝からの仕上げ加工に入る為には時間をかけて微調整している余裕が無いので止む無くアッパー公差近くに入れこの日は終了。
(翌日、この事が裏目に出るとはこの時は思いもしませんでした)
最終日、午後には手配済みの引き取りが有るので朝から仕上げに入る前のデーター取りで事件は起こりました。
作業者Fさんから「前日データーとの変わりはほとんど無く、仕上げ加工でアッパー公差から少し外れる恐れが有る」と報告が・・・・・・え~~~~
自分でも確認致しましたが、前夜データーから少し冷えはありますがアッパー公差から外れる恐れが出て来ました。
ま・ず・い・・・ 非常にまずい
でもこれで仕上げるしかありません。
Fさんにはホーニング加工続行を告げ、急遽取引先に連絡をしてその後の対応を待ちます。
結果、仕上げ加工は続行し最終寸法を測定して報告してほしいとの事。(一応、最終データーを報告)
仕上げ作業が終わり、横倒しから縦向きへ吊り直し引き取りまでにふき取りや養生、防錆油の塗布を完了。
全行程終了、予定通り積み込みも終わり、後は検査の結果を待つばかりです。
その後、品質管理の方から夕方に連絡を頂き、公差アッパーギリギリではありますがOKと連絡を貰い、ここでやっと一安心致しました。
取引先担当者Kさん朝っぱらからお騒がせして大変申し訳ありませんでした。
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2011年10月5日3:47 PM|カテゴリー:ホーニング