ホーニングパイプ

ホーニング加工のメインはやはりホーニングパイプ加工及び製作です。　今回はそんなホーニングパイプについてご紹介いたします。

先週の木曜日の午後、STKM　１３ーCのφ４０ｘ５０ｘ３．０００Lパイプを内径φ４２．２　H8にホーニングして下さいと急遽依頼があり、納期は金曜日の昼ごろとの事で、取り代　約２．５ｍｍをホーニングで取らなければなりません。　時間的にも少し厳しいですがとてもお困りの様子でホーニングをお受けすることになりました。

パイプ材は木曜日の午後２時に直接持ち込んでいただき、段取り替え及び品物設置を終えホーニングを開始したのが３時近くになってしまいました。

ここから２．５ｍｍホーニングするには、約１０時間はかかりますが何とか翌日の昼ごろまでには作業を終了しなくてはなりません、１時間で約０．２ｍｍのペースです、とりあえず今日中にφ４１．２ぐらいまではホーニングします。

初日作業を夜に終了、翌日早出で１時間早く始めます。

明けて金曜日、残り１ｍｍ時間ギリギリまでかかりますが、少し余裕をもらい午後２時に引き取りを延ばしてもらえました。

ホーニング加工では品物を研削する事で熱を持ちます、この熱で寸法が実際の常温時より０．０１～０．０２（材質や熱の持ち方にもよりますが）膨らみます、本来ならば常温になるまで冷却し寸法を確認してから仕上げに入りますが、今回のように時間的に難しい場合は、計算して冷えを考慮した寸法で少し大きめに仕上げます。

ただ時間に少し余裕ができたので今回は冷えを見る事が出来たので、既定の寸法H８に収められました。

お客様にも間に合って良かったと、加工者としてはうれしい御礼のお言葉をいただき、急な対応でしたが無事引き渡しも済み、こちらこそどうもありがとうございました。

2011年5月16日11:48 AM｜カテゴリー：ホーニング