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大型シリンダー ホーニング加工編

梅雨の晴れ間は蒸し暑くてたまりませんが皆さんいかがお過ごしでしょうか?

前回の大型シリンダー搬入、設置編でセットされたシリンダーをいよいよホーニング加工です。

φ1000クラスになると測定器具の違いによって微妙に誤差が生じてくるものです、弊社測定器具はマイクロメータとシリンダーゲージで測定しますが、他にも内径測定にはインサイドマイクロメーターなどがあります。まず前加工データーと弊社測定データーの照らし合わせを必ず行います。

前加工データは気温21℃、ワーク温度21℃、測定器温度21℃の環境でφ1000に対して-0.25~-0.26となっていました。

弊社、シリンダーゲージ測定では取り代-0.27で若干誤差が出ていますが測定器具や環境が違うので誤差が生じるのは想定内です。

打ち合わせではホーンニング取り代-0.3~-0.4以内でお願いしていたので、取り代は問題なく逆に少し追い込んで頂けました。

今回は荒取り、中仕上げ、仕上げの3工程でホーニングしますが荒取りで-0.05まで持っていき、そこから+0.04まで中仕上げをして仕上げで+0.05~+0.06狙いでホーニング加工です。

内径公差はφ1000のH7(0~+0.09)、内径面粗さはRA0.8以下、大型の油圧シリンダーの内径公差ではレンジが狭い方ですが問題なくホーニング出来る範囲で、加工日数は約4日間を頂きました。

全行程を4日間でホーニングしましたが、取り代を少なめにして頂いたので少し余裕を持って加工を終わらせることができました。 前加工の仕上がりも良かったのでホーニング作業もスムーズに行う事ができて前加工をして頂いた方々に感謝したいと思います。

最後に立ち会い検査をお願いして、品質保証部の方が弊社工場にお見えになり最終測定及び面粗さのチェックを終えOKのサインを貰い搬出、受け入れの許可を頂けました。

最初にお話を頂いてから約3か月の間、何度も確認や打ち合わせでお世話になり、遠方からわざわざ立ち会いに来ていただいたMさん、品質保証部のOさん、そしてKさん本当にお世話になりました。

まだまだ搬出編が残っていますが今回はここまでです。

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